川崎農園の類稀(たぐいまれ)な水なす
泉州水なすは瑞々しく、皮は薄く、フルーツのような食感と表現される事が多いですが、川崎農園では、もっと具体的に、瑞々しさの水分にどのような旨味を持たしたいか、水分の旨味を守る皮はどのように仕立てるのか、栄養分のビタミンCや抗酸化力を何倍まで上げたいか、えぐみ成分である硝酸はどれくらいさげたいのか、明確な目標をもって栽培しており、その目標に向かって肥料設計し、気候により栽培方法を変え、肥料を作りをしています。
他に類似した前例がないと称された泉州水なす
2019年大阪G20の夕食会のメインコース2品目鱧と泉州水なすのお椀で川崎農園の泉州水なすが各国の大統領・首相にご提供されました。
2品目という事で大阪の食材から近畿の食材に広がるコースのストーリーを飾る事ができ、最初に口にする食材でもあり、また各国の大統領、首相も喜んでいただけたと聞いています。
川崎農園はの泉州水なすなぜ類稀な水なすと称されるか、それは旨味のある水分を多く含んでおり、旨味水分を引き立たせる皮のキメは細かく舌触りがよく、えぐみ成分である硝酸は低くなるよう安政七年より六代に渡り受け継いできた『集合知』による栽培技術・肥料設計しています。
川崎農園の泉州水なすはどこが違うの?
川崎農園の泉州水なすをそのまま生で食べて頂きたいと思っています。
その為に、どのような泉州水なすをお届けしたいのかを考え、土壌検査・施肥設計をしえ、肥料や微生物など独自に配合し水なすを栽培しています。
そして、毎年栄養価を第三者機関に出して水なすの栄養価を誰でも見える『形式知』にして、抗酸化力が高かったのか、硝酸値が低かったのかなどみんなで缶あえて次に生かしており、鰹やホタテ・海藻・竹などを使って育った水なすは『甘く香り高く』べっぴんな水なすに育ちます。
伝統を受け継ぐ川崎農法
受け継ぐ集合知
川崎農園の強みの一つが、安政七年から受け継がれている『集合知』です。
【集合知】とは?
達人やベテランの体に染みついた技を『暗黙知』といいます。この『暗黙知』を受け継ぐには「野菜の水あげ10年といわれる」くらい、難しく時間かかります。当農園ではこの『暗黙知』を『形式知』にし、畑・土壌の特性・肥料の特性などわかるように記録し受け継いできています。
そしてその『形式知』は時を重ねるごとに代々の園主や川崎農園を支え助けて頂いた方々の工夫やアイディア・想いがが集まり『集合知』になり、未来へと繋がる農業になっています。
香り彩る農園
川崎農園では香りと匂いを大切にしています。匂いと言うのは野菜にも、人にも健康的に育てる為の重要な要素の一つです。
植物は香りで虫を呼び・撃退し周りの仲間や植物とコミュニケーションをとったりしています。
川崎農園で作る堆肥や肥料は発酵するうえで匂いは肥料の完成度を見極める重要な要素の一つです。
いい香りがすると人間はリラックスし、不愉快な匂いだとストレスを感じます。川崎農園では野菜と人そして土、三方がリラックスできる環境作りが減農薬を実現できる一つの秘訣だと考えています。
酒粕の力
山廃や生酛など伝統的な酒造りをしている酒蔵様から、絶品の酒粕を頂いています。
酒粕には、豊富なアミノ酸・核酸・ビタミンが含まれており、土を肥沃してくれるだけではなく、野菜の本来の旨味を引き出してくれます。
川崎農園では、頂いた酒粕を独自発酵し野菜に施肥しており、年中酒粕のいい匂いが農園を彩っています。
竹の力
川崎農園の重要な肥料の一つが地元で育った竹の肥料です。
貝塚は豊富な水脈と、赤土が育てた春の味覚の代表である幻の白子筍が有名です。筍の栽培で、竹同士が成長を妨げにならないようにと、一本一本にしっかり光が届くように毎年多くの竹を間引きます。
間引かれた竹を捨てるのではなく、乳酸発酵し良質な肥料として、土に戻ってきて、新たに野菜の成長を助ける力になります。
地域で循環し根付いていく農業への取り組みも美味しいお野菜つくりには欠かせません。
歴史を語る植物たち
貝塚は昔、バレーで『東洋の魔女』と称され有名なユニチカがり紡績の町でした。しかし、紡績産業は衰退し今はほとんど残っていません。実は産業と植物は非常に繋がりが強いのをご存じでしょうか?
紡績産業が発展すると伴い、蚕を育てるのに必要な植物の栽培が盛んになります。その植物は産業が衰退しても自生したろ野生化しいたるところで見る事が出来ます。そのような植物は実は栄養価が高く良質な肥料になります。
川崎農園では、かつて盛んだった紡績産業が残してくれた宝を、地元の特産品泉州水なすや野菜に取り入れる事で栄養価の高い美味しい野菜作りをしています。
微生物との共存
川崎農園の得意分野の一つが微生物を使った栽培です。
納豆菌・酵母菌・乳酸菌それぞれ特徴があり、好きな環境・食べ物は違います。乳酸菌は、わがままなお嬢様タイプなど川崎農園ではそれぞれの性質や性格をしっかり理解し、お互い歩みよることで肥沃な土作りの手助けをしてもらっています。
よく、「〇〇菌を入れると収穫量が増えますや甘くなりますよ」と聞きますが、微生物はないもを生み出す錬金術は使えません。土壌中にある栄養素を分解したり、組み合わせたりして美味しい野菜の手助けをしてくれます。
まずは、微生物それぞれの性格や特性を理解することが始めるそれが川崎農園のスタイルです。